- 事業内容
- Business Descriptions

株式会社ユーグリードは、独自のハイパーユーグレナ®をはじめとした微細藻類の培養に基づく研究開発から製造販売までを行い、持続可能なバイオ産業の創出を目指します。自社設備による研究開発を進めることで幅広いジャンルへのチャレンジを続けながら、地に足のついた事業を進めていくことを第一に、素材型産業として環境問題や地域社会への貢献など、様々な社会問題の解決に挑戦し続けます。
- 栄養素
- 繊維
- エネルギー まで
イメージにとらわれず柔軟に、
スマートに、
新しい常識を生み出していく。
1
脱炭素社会のために
先端材料事業
繊維の直径が小さく一定の長さで揃うユーグレナ由来のパラミロンナノファイバーを利用し、多機能かつ環境負荷の低い機能性素材の開発を進めています。石油化学製品に変わる繊維質素材は、これからの脱炭素社会の扉を開くものと位置付けています。
2
持続可能な未来のために
バイオエネルギー事業
ユーグレナ培養に基づく研究開発から、バイオ燃料など石油化学製品に代わる一歩先の未来を見据えたエネルギー研究開発を推進。これからの課題である安定的な電力供給とCO2削減の両方を解決する新しいエネルギー開発を進めていきます。
3
健康と安心のために
ヘルスケア事業
植物と動物両方に必要な栄養素を含むユーグレナを、人、動物の健康を支える栄養補助食品や、家畜用飼料、水産資源へ活用します。
さらには化粧品への活用など、ヘルスケアからビューティー分野まで幅広く開発を進めていきます。
さらには化粧品への活用など、ヘルスケアからビューティー分野まで幅広く開発を進めていきます。
- ユーグレナとは?
- About Euglena
和名は「ミドリムシ」。
地球誕生の原始の時代に
誕生しました。
地球誕生の原始の時代に
誕生しました。

ありふれた藻類

植物的かつ動物的な微生物
ユーグレナとは、和名でミドリムシ。ムシと言っても昆虫ではなく、ワカメや昆布のような海藻の仲間で、地球誕生の原始の頃に誕生した、微細藻類に分類される原生生物です。植物のように光合成によって成長し、動物のように細胞を変形させて動くユニークな生物です。
ユーグレナの
産業利用の優位性
産業利用の優位性

ユーグレナは硬い細胞壁をもたず、柔らかい細胞膜に覆われているため、 内容物(特にパラミロン)の取り出しが容易です。機械的なエネルギーや高価な薬品などが不要となり、環境に優しい生産工程が実現できます。
ユーグレナのもつ栄養素

ユーグレナには生きるために必要なビタミンやミネラルに加え、繊維質、不飽和脂肪酸、アミノ酸など様々な栄養素が含まれています。その栄養価の高さから宇宙食の原料として研究されたことも。
ユーグレナの培養方法は
大きく分けて3種類
大きく分けて3種類

- 反応:光合成、CO2呼吸
- 蓄積:有用栄養素
- 生成:β-1,3-グルカン
(パラミロン)
明環境では栄養素豊富な培養ができ、
暗環境ではパラミロン豊富な培養ができる

- 反応:糖分解、多糖体生成
- 蓄積:有用栄養素
- 生成:β-1,3-グルカン
(パラミロン)
当社は、パラミロンの大量生産を目的とし、
暗環境(タンク内)で糖を添加する培養方式を採用

- 反応:パラミロン分解
- 生成:ワックスエステル
- 石油代替材料となる
培養中に酸素供給を停止すると、ユーグレナがパラミロンを油に換える(ワックスエステル反応)
高収率独自ユーグレナ株
(宮崎大学作出)
(宮崎大学作出)

当社培養ユーグレナ

分裂中の様子

この独自のユーグレナ株は、非常に高い培養密度(100g/L)で培養可能であり、効率よく大量培養が行えます。
- パラミロン
ナノファイバーとは? - About PNF
当社培養ユーグレナから
抽出した
パラミロン粒子及び
ナノファイバー
抽出した
パラミロン粒子及び
ナノファイバー

パラミロン粒子
ユーグレナ細胞を溶解することでパラミロン粒子を抽出

ナノファイバー
パラミロン粒子をアルカリ溶解し中和するとナノファイバーが析出
パラミロン粒子
ユーグレナ細胞を溶解することでパラミロン粒子を抽出
ナノファイバー
パラミロン粒子をアルカリ溶解し中和するとナノファイバーが析出
パラミロンナノファイバー
(β-1,3-グルカン)の
ミクロ構造
(β-1,3-グルカン)の
ミクロ構造
パラミロンナノファイバーのミクロ構造はグルコースのβ-1,3-結合に起因するらせん構造が特徴です。規則的に連結した「らせん状繊維」が寄り集まって、トリプル3重らせんを形成します。パラミロンの分子量から計算すると、繊維径の約5000倍の長さを持つ剛直な繊維です。
パラミロン粒子内部のナノファイバー(イメージ図)

直径3μm程度の粒子の中にらせん状のナノファイバーがぎっしり詰まっています。生物が体内で生成する物質であり、毒素を含まず、繊維長のばらつきが小さい上、非常に純度の高いファイバーが得られます。パラミロン粒子単体での利用方法も模索しています。(生物由来の微細粒子 → 構造体の補強フィラー、スラリーのスクラブ剤など)
パラミロン素材の可能性
パラミロンの基本物性から機能材料、構造材料への適用が見込めます

ユーグリードが
提供する素材
提供する素材

ユーグレナ (和名:ミドリムシ)
動物と植物の両方の性質を持つ微細藻類で、豊富な栄養素を含みます。
提供形態
- 乾燥粉末
- 栄養抽出物

パラミロン
ユーグレナが体内に蓄えるβ-1,3-グルカンから成る多糖類で、高度な結晶構造を持ちます。3μm程度の均一な粒子サイズを有します。
提供形態
- 乾燥粉末
- パラミロン混練
樹脂ペレット

パラミロン
ナノファイバー (PNF)
ナノファイバー (PNF)
パラミロンから生成されるナノファイバーで、不純物を一切含みません。
素材として有用な、様々な特性を有します。
提供形態
- 水分散スラリー
- 有機溶媒分散スラリー
- 乾燥粉末